まちを語り継ぐ絵本『みつわちょうにいきたいな』展は
8月22日に最終日を迎えます。
暑いさなかですが、ご来館をお待ちしております。


8月29日は休館いたします。
9月5日からは『和田堀給水所と私』展を開始する予定です。
2013年8月17日(土)
初めてのトークイベントは、小さな在林館にほどよい
8人の集まりになりました。おふたりのゲストスピーカ
はじめ、ご参加のみなさま、ありがとうございました。
映像とともに語られたおふたりのメッセージを、
勝手に、ぐっと短縮してご報告いたします。
「まちを語り継ぐこと」は、まちへの誇りや愛着を育み、
かけがえのないまちづくりを支えるだけでなく、
人とまち、人と人をつないでいくものであることに
気づかされ、力づけられました。
水沼淑子さん:
時を経た湘南地域の洋館を実測し、住人に語っていた
だいて記録に残している。ひとつの住まいの歴史はまち
の歴史も物語る。まちに住む若者を巻き込むことで活動
が継続していく。住まいを記録する活動は、その住まい
の魅力を地域の人と分け合うこと、さらに、住まいを地域
に開くことにつながっている。
どういうまちにも語り継ぐべきことはある。小さくても、
語り継ぐよすがとなるものが残るといい。また、まちの歴
史を伝える場が各地にできるといいと思う。若い世代も含
め、歴史的な価値を理解する人が増えていることに期待
をもつ。
加藤仁美さん:
住民も建物も流動的な代官山のようなまちであっても、
まちの歴史を掘り起こして共有することが、よりよい変化
のための力になっている。歴史的建物が保存され、世代
を超えたまちづくり活動や、住民の新たな居場所が生ま
れている。まちの時代的変化をたどるツアーは若者にも
人気である。
50年ほどを経た団地では、高齢化に応じたコミュニティ
形成の取り組みが進み、語り継いでいくべきことが生まれ
ている。ここでも若者の活躍の場をつくっている。まちの
時間と自分の時間を共有できることが幸せにつながる、
そんなまちをつくっていきたい。
8月17日(土)16:00より17:00ころまで
ギャラリートーク「まちを語り継ぐこと」を開きます。
まちを語り継ぐ絵本『みつわちょうにいきたいな』展について
在林館の在塚礼子がご案内してから
湘南地域で西洋館の保存・活用の活動をされている
水沼淑子さん(建築史・関東学院大学)と
神奈川の郊外住宅地や都市部の代官山で
地域価値やコミュニティの継承の活動をされている
加藤仁美さん(都市計画・東海大学)をお迎えして
それぞれの活動をご紹介いただくとともに
「まちを語り継ぐこと」の意味や方法や課題について
話し合います。
どうぞご参加くださいますよう。
みなさまのご意見もお聞かせくださいますよう。