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在林館

Author:在林館
在林館(ありりんかん)は、住まいの一部をまちに開いた小さなギャラリーです。
企画展を基本としますが、貸しギャラリーや集会室(句会、朗読会など)にもお使いいただけます。
末永く、地域のみなさまに訪れていただける場所にしたいと思います。

詳しくはご利用案内をご覧になるか、
aririn-kan@hotmail.co.jpまでお問い合わせください。

*在林館*
世田谷区羽根木2-34-4
03-3321-0530

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「ハネギウス一世と和田堀給水所」展のおしらせ

2021年1月21日から「ハネギウス一世と和田堀給水所」展を始めます。

在林館では2013年の秋
給水所の建て替え計画を知ってすぐに
「和田堀給水所と私」展を開きました。
独特のたたずまいをもつ和田堀給水所は
まちのランドマークであり
昭和7年の竣工以来、長年にわたって住民に愛されてきました。
建築として、土木遺産として文化的価値が高いだけでなく
住民とともに時代を生きてきた存在であることを
思い出を語ってくださったみなさまとともに確認しました。

1号配水地がまちから姿を消すまえに
もう一度、和田堀給水所について展示します。

ミステリーの傑作『虚無への供物』で知られる中井英夫は
1974年から1989年まで、41歳から67歳までを羽根木で暮らしました。
ハネギウス一世と呼ばれるようになると
近接する和田堀給水所を教皇の要塞として愛でました。
庭を美しい薔薇園としていた羽根木の住まいを
中井は終の棲家にと望みながら、果たせませんでした。
そのこととともに、2号配水地の消滅を惜しみます。

中井英夫展チラシ